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爆速サイトだけではない!エッジクラウドとしてのFastly活用法(後編)

爆速サイトだけではない!Fastlyの中の人に聞く!エッジクラウドとしてのFastly活用法(後編)

前編では、Fastlyが生まれたきっかけや特長、エンジニアコミュニティを活用したマーケティングについてのお話を伺いました。
後編では、富士通クラウドテクノロジーズ株式会社 営業マーケティング本部テクニカル推進部 今野良将も加わり今回のテーマである「エッジクラウド」としてのFastlyの活用法について、詳しく伺っていきます。

※所属部署は3月時点のものとなります。

デジタルパブリッシング市場で見せる存在感の裏側

デジタルパブリッシング市場で見せる存在感の裏側

FJCT:現在のFastlyのお客様がどのような使い方をしているのか、グローバル、日本それぞれで何か傾向があれば教えてください。

松田氏:グローバルでみると、デジタルパブリッシングの市場を得意としています。それこそ日経電子版で話題になった日本経済新聞様や、ファイナンシャルタイム様、ガーディアン様といったいわゆる新聞社の電子版・Web版や、ハースト婦人画報社様のような婦人向け雑誌媒体にも使っていただいています。なぜ、そういう市場でFastlyの利用が多いかというと、今までデジタルパブリッシングやニュースの世界では、画像はキャッシュ可能でしたが、最新ニュースがいつ更新されるか判らない状況ですので、ページそのものをキャッシュすることが技術的に難しかったのです。そもそもの課題は、「ページ全体を速く見せること」ですので、Fastlyを使えばニュースが更新される任意のタイミングでキャッシュを入れ替えられるというのがお客様としては重要な部分であり、Fastlyが支持されている最大の理由だと考えています。日本でもデジタルパブリッシング分野での引き合いが増えてきています。

FJCT:まだまだ日本でもデジタルパブリッシング方面では拡大の余地が有ると考えていらっしゃいますか?

松田氏:デジタルパブリッシングはもちろん、その他のメディアの方にもぜひ使っていただきたいと思いますし、国内には大きい市場が残って居ると考えています。あとは、技術力とアンテナ感度の高いIT系スタートアップ企業に使っていただくことも増えています。例えば、メルカリ様とかクックパッド様とか一休.com様ですね。一休.com様で思い出しましたが、グローバルでは、AirBnB様とかHomeAway様とかいわゆる民泊など宿泊予約サイトやアラスカ航空様のように航空会社からの利用も増えています。

FJCT:季節要因や時間帯によって回線負荷が高まるような種類のサイトですね。

松田氏:はい、そういうサイトはCDNの特長である規模が適用できる範囲が大きくなりますね。

FJCT:続いて、競合との優位点はどのような部分ですか?インターネットでは、他社に比べて安定性に優れているという評価も目にしますが、もしも特別にその点について注力されているポイントがあれば教えてください。

松田氏:冒頭でも申し上げたように、インスタント・パージとログのストリーミングができるという点、そして「Varnish」のVCL(Varnish Configuration Language)を使った配信設定のカスタマイズ性の高さですね。この3つが最大の特徴だと考えています。安定性は大きな課題ですが、ネットワークサービスである以上、落とすわけにはいきません。昨年1年だけで全世界のネットワークを2倍程度、日本国内だけでも3倍程度の増強を行っていて、お客様のニーズに即した形で規模を拡大しています。

FJCT:回線や設備の増強以外で注力している点はありますか?

松田氏:ハードウエアの構成、設置する拠点など、回線も含め冗長化していますし、十分な余裕を持った帯域幅を確保しています。運用も含めてさまざまなレイヤーにおいて信頼性を担保できるような仕組みを構築しています。もちろん、「絶対に落ちない」ことはありえませんが、何かトラブルが発生した場合でも、迅速に対応できるような体制を用意しています。

FJCT:サポートについてはいかがでしょうか?ドキュメントの豊富さ、探しやすさは優れていると感じました。

松田氏:そうですね。特にAPIを使うためにはドキュメントは必須ですので充実させることの優先順位は高いです。日本語のドキュメントについても、少しずつ充実させているところです。サポート面では、当社のSEがQiitaでドキュメントを公開したりお客様とひざを突き合わせて細かい設定の話をさせていただくような技術サポートも決め細やかにやっております。基本的にお客様のニーズにそった形で使っていただけるように努力しています。

デジタルパブリッシング市場で見せる存在感の裏側

FJCT:ここから、ニフクラの話になります。ニフクラのユーザーとしてはどういうお客様が多いですか?

今野:ソーシャルゲームなどエンタメ系のお客様が中心となります。特に、インスタント・パージ機能に魅力を感じていただくお客さんからの利用が多いですね。あとは、画像を沢山使用するECサイトのお客様の利用も多い傾向です。日本で展開中のコンテンツをグローバル展開したいと考えているお客様もいらっしゃいますが、ニフクラの海外リージョンもご利用していただきつつカバーし切れない部分をFastlyにご協力いただいているような事例も多くあります。

FJCT:かなり技術レベルの高いお客様が多いのでしょうか?

今野:松田様のお話にでていたような先進的なIT企業のエンジニア層がFastlyを指名してくるようなケースもありますが、お客様からいただいた相談や課題に応じて、当社やニフクラ販売パートナーがFastlyのご利用を提案するケースも同じくらいの数存在します。導入や切り替えに当たっても当社やFastlyからのサポートも可能ですので、技術レベルが高くなければ使えないといったことはありません。

松田氏:一つ注意が必要な点は、FastlyのようなCDNを入れればとにかく爆速サイトが実現する…「シルバーブレット」のようにこれさえあればなんとかなる…といった単純な話ではないので、どのようなお客様であっても我々のエンジニアとひざを突き合わせて課題解決のための検討を重ねることが良い結果を出すことにつながるのではないかと思います。

マルチクラウド時代のエッジクラウド活用法

FJCT:クラウドサービス、特にニフクラでFastlyを使うメリットは?

松田氏:昨今、世界的に「クラウドファースト」と言われるようになってきていますが、Fastlyはクラウドでもオンプレでもあまり関係なくどちらでもご利用いただけます。ただし、Fastlyの特長である柔軟な設定であったりAPIですべてを動かせるという部分は、クラウドのメリットと非常に似ています。最初からクラウド時代のサービスとして考えられているので、クラウドユーザーとの親和性が高いと思います。

今野:ニフクラのお客様がFastlyを使う場合のメリットですが、Fastlyのネットワークとニフクラのネットワークはピア接続しているのでFastlyのエッジサーバーからオリジンサーバーへの通信が高速に行えるという点です。ネットワークの距離も近いですし、遅延も少なくコンテンツを取りに行く際の速度が速いというメリットがあります。細かいところだと、ニフクラのユーザーは、ニフクラのサービスとしてご利用いただけますので万が一トラブルが発生しても当社サポートを窓口にして一気通貫に確認ができ、問題の切り分けもしやすいと思います。さらに細かいことを言うと決済に関して「円建てでの提供」ができる点でしょうか(笑)。

松田氏:いわゆる「日本の企業」が求めるようなきめ細やかなサポートや決済といった商慣習的な部分については、富士通クラウドテクノロジーズを経由してご利用いただくことでスムーズに行える場合があります。日本ではAWS様などもユーザー企業との間にパートナー企業が入るのはそういう側面もあるように聞いています。

FJCT:今後のエンハンス予定や将来的な展開について教えてください。

松田氏:セキュリティ関連の機能追加として「WAF」であるとか、よりCDNを使いやすくするための画像最適化サービス「Image Optimization(画像最適化)」の提供を開始しています。これは、一つの画像を元にユーザーエージェントごとに最適化を行ったり、画角調整、トリミングといったことを自動で行うようなものです。

今野:Fastly直販では利用可能なものの、パートナーであるニフクラ経由で取り扱いできていない機能がまだ一部ありますので、今後は取り扱い機能を増強していきたいと考えています。当社はFastlyのパートナーですが、ニフクラにもたくさんのパートナーがいらっしゃるので、その販売チャネルを活かしてさまざまな企業や業態にアプローチをかけて行きたいとも考えています。また、ニフクラのほかの機能と連携して、より顧客ニーズに沿ったソリューションを提供したいと思います。例えば、ニフクラのオブジェクトストレージと連携しFastlyのログの受け皿として利用した上で、ニフクラサーバー上で可視化したり分析したりといった使い方もあるのではないでしょうか?

松田氏:セキュリティも多重防御が主流になっているので、例えばFastlyのキャッシュ+WAF機能だけでなく、ニフクラで提供しているサードパーティのWAFを追加してより細かい制御を行うような使い方も考えられると思います。 最後に、ニフクラをとりまくクラウド業界の話もさせていただきたいのですが、今後は、マルチクラウドというキーワード重要になっていくでしょう。AWSのような「メガクラウド」はニフクラの直接的な競合ですが、各社それぞれ得手不得手がありますので、複数クラウドを利用しながら、単純なCDNではないエッジクラウドとしてのFastlyで複数クラウドにまたがるオリジンバックエンドへのトラフィックをさばいていくような使い方になっていくのではないかと思います。

FJCT:ありがとうございました。

マルチクラウド時代のエッジクラウド活用法

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