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クラウド時代に不可欠な「オブジェクトストレージ」とは何か?

インターネットを通じて、数多くのサービスが時間と場所を問わず利用できる社会を実現しつつあるクラウド技術ですが、スマートフォンやタブレットなどの普及やIoTやAIによるビッグデータの処理といったニーズが高まる中、取り扱うデータにも変化が現れてきました。

特に爆発的に増加しているのが、メール、SNS、画像、動画、音声、Webサイトのログ・アーカイブといった「非構造化データ」。ここでは非構造化データを扱うのに適した「オブジェクトストレージ」について考えてみます。

非構造化データの爆発的増加によって高まるオブジェクトストレージのニーズ

非構造化データの爆発的増加によって高まるオブジェクトストレージのニーズ

現代社会では、これまでの時代と比較して、保存される全情報量、情報の生成量、情報の通信量がいずれも爆発的に増大しています。

世界でも最大手のストレージ開発企業EMCコーポレーションとIDCの共同調査によれば、2013年に生成された世界のデジタルデータ量は4.4ZB(ゼタバイト。GBになおすと4.4兆GB)でしたが、これが2020年には44ZB(=44兆GB)と、10倍ものデジタルデータ量に増加すると予測されています。

このような事態はデジタル変革(デジタルトランスフォーメーション)とも関係が深く、画像や動画を共有するSNSやIoT、ビッグデータなどのデジタルテクノロジーの導入が進められる中、非構造化データが驚異的なスピードで増加していることも要因の一つです。

一般的に「データ」というと、リレーショナルデータベースのように、ある定義に基づいて分類・整理され、構造化されたデータを想像するでしょう。基幹システムをはじめ、以前は主流のデータタイプでした。

これに対して特定の構造を持たないタイプのデータである非構造化データは、従来のストレージでは管理が難しく、効率的な運用が課題と言われていますが、非構造化データは今後もますます増大していくことが予想されます。

そこで注目されているのが「オブジェクトストレージ」なのです。

オブジェクトストレージの最大の特長はスケーラビリティの高さ

企業やデータセンターで運用されるシステムは、コンピューティング、ネットワーク、ストレージという3つの要素で成り立っています。なかでもストレージには、アクセススピードや容量といった基本的な性能に加え、拡張性、堅牢性、永続性、災害対策などの性能も求められます。

これらの要求を満たしながら、同時に増加しているログ保管・アーカイブ、コンテンツ保管・配信、オンラインストレージなどの非構造化データにも対応する必要があります。そのためにオブジェクトストレージの導入が進んでいるのです。

一般的なPCやサーバーでは、データはディレクトリ構造で管理する「ファイルストレージ」が採用されています。しかし、ファイルストレージにはデータサイズやデータ数の保存制限などあるため、非構造化データを効率的に保存することが難しいのです。

その点、データを「オブジェクト」という単位で取り扱うオブジェクトストレージは、階層構造を持たず、ストレージの中で固有のIDが付与され、そのIDを基にデータの出し入れを行います(※IDを覚えておけば大丈夫な機械式の立体駐車場をイメージするとわかりやすいかもしれません)。

オブジェクトストレージは、データサイズやデータ数の保存制限がないため大量のデータ保存が可能で、急な容量拡張にも停止することなく対応できます。つまり、最大の特長はそのスケーラビリティにあります。

また、古いデータにも素早くアクセスしてデータ活用の幅を広げられるほか、大量のデータを低コストで保存も可能。タブレット端末やIoTなど、多様化するアクセスニーズに対応することも容易です。

オブジェクトストレージのメリット
  • 大量データ:ディレクトリサイズの制限なし、数十億オブジェクトでも格納可能
  • データ移動が容易:階層構造ではなく、フラットな階層
  • 拡張性:サーバーの並列化によりスケールアウトが容易
  • 高可用性:分散処理により単一障害点(SPOF)を排除
  • 安定稼働:並列処理によりレイテンシーを平準化
  • 高信頼性:数拠点データセンターへの分散による保護
  • 高セキュリティ:オブジェクト単位、メタデータのカスタムが容易
  • コストメリット:コモディティサーバーの利用

オブジェクトストレージが適している分野・業種とは

IoTの本格的な普及やデジタル端末の増加により、情報はもちろんのこと、デジタル化社会ではユーザーへのサービスや品質管理、法令などによる義務などで、企業が保存すべきデータの増加も加速すると予測されます。デジタルネットワークへの依存度が高まるほど、バックアップも重要になってきます。

このような背景から注目されるオブジェクトストレージですが、具体的にはどのような分野での導入が進むのでしょうか。

業界で見ると、医療、メディア、金融、教育などの分野での導入が期待されています。

例えば、医療業界であれば電子カルテやPACSデータ(CT、MRIなどの画像データ)の保存、メディカルレコードの長期保存など、金融ならネット経由の攻撃によるアクセスログやセキュリティログなどの保存といった、膨大なデータ量を要するものにオブジェクトストレージが有効活用できるでしょう。

またデータの種類で見ると、画像や動画、長期アーカイブなど高堅牢性が必要なデータ、バックアップなどの非構造化データが想定されています。

オブジェクトストレージの主な活用用途
  • コンテンツデポ、コンテンツアーカイブ
  • 動画やゲームといったWeb配信
  • セキュリティログデータや研究機関のデータの半永久的な保存

ストレージにも適材適所が必要

ストレージには現在、半導体素子を用いたSSD、HDD、DVDやBDといった光学メディア、磁気テープなど、さまざまな種類が存在。企業としては、増え続ける大容量データの安全な保管と活用を、いかに低コストで行えるかの方策が欠かせません。

その一つの解決手段として、オブジェクトストレージの導入があります。

ただし、リアルタイムでの同期、データの一貫性を求められるアプリケーション、データベースなど、オブジェクトストレージには不向きなものもあります。

ストレージの方式についても、利用用途に応じて、ほかのソリューションと比較検討することが重要です。

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