ニフクラ eラーニング事例「eLearningManager」
そこで、信頼できる事業者のクラウドサーバーを利用することで、スタッフはサーバーの管理から解放され、コストも従来の1/3に削減することができた。コストが下がっただけでなく、オンデマンドが基本であるクラウドサービスによって、サーバーの調達期間も短縮されたため、商品の競争力も高まりさらに事業拡大を図ることが可能になった。
松本 博希 氏
株式会社 ジンジャーアップ 開発部グループリーダー
――ニフティクラウド導入がもたらした、大幅なコスト削減とビジネス拡大
ニフティ:「eLearningManager」の概要について
松本氏:さる官公庁からの依頼でeラーニングのシステムを委託開発したのがきっかけで、eラーニングのパッケージである、「eLearningManager」を開発しました。主にASP型のサービスとして官公庁から大企業まで幅広くご利用いただいております。当社では、eラーニングシステムだけでなく、教材・コンテンツの制作から運用までワンストップで提供できるのが特徴です。
ニフティ:クラウド導入を検討されたきっかけについて
松本氏:以前は案件ごとにデータセンターにサーバーを設置していました。その方法は、比較的規模の大きいお客様を対象にしたシステムならば問題ありませんでした。しかし、徐々に100人200人といった中小規模のお客様からの引き合いが増えてまいりまして、そういった案件でサーバーを設置するのはコスト面でもサーバー担当者の工数の面でも負荷が大きくなってしまいます。そこで、これらの課題を解決する方法として、クラウドを導入することを検討しました。
ニフティ:ニフティクラウドを選んだ理由について
松本氏:弊社ではニフティのメールなど法人向けサービスを長年利用していましたので、そういった実績と安定していて快適に利用できる点を評価して、ニフティクラウドを選択しました。
特に、官公庁や教育関係など利用規模の大きいお客様の場合、どのインフラを使っているかを気にされるケースもございます。ニフティクラウドは、情報セキュリティに関する代表的な公的認証を取得しているだけでなく、堅牢なデータセンターを持ち災害対策もしっかりしていますので、そういったお客様から安心して「eLearningManager」をご利用いただけるポイントとなっています。
――クラウド導入でサーバー管理から解放され、コア業務への集中が可能に
ニフティ:クラウドの導入でどのような変化がありましたか?
松本氏:クラウドの導入で、サーバ−の管理やトラブル対応から解放されたことが大きな変化でした。ニフティクラウドならば、コントロールパネルからサーバーの作成や削除が簡単に行えますので、サーバー担当者の工数も大幅に削減され、従来の1/2の人数で済むようになりました。
また、クラウドならば必要なスペックのサーバーを必要な期間だけ利用することができますので、スポットでの利用、たとえば毎年期間限定で「eLearningManager」を利用するといった契約にも柔軟に対応できるようになりました。
ニフティ:ニフティクラウドの導入で得られたメリットについて教えてください。
松本氏:一つは先ほども申し上げましたが、比較的小規模の案件や短期間での利用にも対応できるようになり、ビジネスの幅が広がったことです。もう一つは、クラウド導入によって、「eLearningManager」の商品競争力が高まったことです。具体的には、サーバーの調達期間が大幅に短縮されて納期が短縮できたこと、サーバーの費用が格段に安くなり、提供価格が下げられたことです。
しかし最大のメリットは、サーバー担当者が、サーバーの調達はもちろん、管理やトラブル対応から解放されたことで、より本業に時間を割くことができるようになったことでしょう。それによって、クラウドの特徴を最大限に生かした幅広いビジネス展開を考えられるようになりました。結果的に、ニフティクラウドの導入で売り上げを大きく伸ばすことができました。
――大容量データを使用するeラーニングコンテンツも快適に利用できる。
ニフティ:今後の取り組みについてお聞かせください。
松本氏:音声を使用したeラーニング教材に必須のナレーション制作がネットだけで完結する、「クラウドレコーディング」というサービスを準備しています。クラウドソーシング(不特定多数業務委託サービス)の一種ですが、eラーニング教材の作成支援ツールとして、短期間でクオリティの高いコンテンツが作れ、コストパフォーマンスも優れているのが特徴です。音声データのやりとりも、ニフティクラウドの優れたネットワーク性能ならば快適に行えるはずです。
ニフティ:本日はありがとうございました。
eLearningManager [eラーニング]
eラーニングの教材を管理する世界的な標準規格、SCORMに対応した学習管理システム。基本的な学習機能・管理機能に加えて、教材作成・集合研修管理・アンケート管理・メール送信・文言や画面デザインの変更といった機能が標準で搭載されている。
企業情報
株式会社ジンジャーアップ
株式会社ジンジャーアップのモットーは「学びが元気と喜びをつくる!」です。eラーニングの学習管理システム(LMS)の開発・販売を通して培ったノウハウを最大限に活かして、今後はeラーニングの枠を更に広げ、最新のIT技術で企業内での「学び」を促進し、個人の能力をひきだす仕組みを作っていきます。
- ※注製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
- ※注本インタビューは2013年10月22日に行いました。2013年10月22日現在の情報です。
その他の業務利用事例
ニフクラデスクトップ(富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)
全社のOA環境を、セキュアで自由度の高いニフクラデスクトップに移行
-
クラウド型映像監視サービスのインフラとして 、拡張性に優れ安定稼働を実現するニフクラを採用
-
FinTechサービスのシステム基盤として、DR環境を容易に構築できるニフクラを採用